僕が大学生になって最初に言われ、衝撃を受けた言葉があります。
「教科書を疑え。それが学問の始まりだ」
高校生までは教科書が世界の正解の全てで、完全に正しく、間違っているはずのないものでした。
なので教科書の通り丸暗記すればよいというのが高校生までの勉強の在り方でした。
しかし歴史や理科の教科書って年々改訂されますよね。
教科書が完全に正しいものとは限らない。
そして「疑う」ことで初めて学問ができる。
学問するためのはじめの一歩のノート術です。
「それホンマかいな」とつっこんでみる
用意するものはノート、教科書、そして2色のペンです。
まず1色目(黒のペンがおすすめです)で教科書のまとめをします。
行間を空けて、簡潔にまとめます。
そしてもう1色(これは好きな色で)で「つっこみ」をしていきます。
「ここ大事だよね」「僕ならこう考える」「それホント?」など、教科書と漫才をするようにどんどん書いていきます。
教科書に対して「それホンマかいな」とつっこむのは勇気が要ると思います。だって正しいことしか書いていないはずだから。
でも、たとえば「1+1=2ってホンマかいな」とつっこんだっていいんです。つっこんだことで「ほなホンマかどうか調べたりましょ」と調べるという行動に移せます。
すると、「1+1=2はペアノの公理によって証明できるんだ」ということを知り、「じゃあ自分の手で証明してみよう」とさらに深く掘り下げることができます。
このように教科書と対話することで、ただ知識を右から左に流すのではなく自分の中で咀嚼して自分のものにできるのです。
実際につっこみノートを書いてみた
実際に書いたつっこみノートがこちらです。
今回は「小さなノート活用術」という本につっこみを入れさせてもらいました。
これは実用書なのでどちらかというと「僕ならこうするけどな」とか「この場合だとどうなる?」と考えたことが中心のつっこみになりました。
もちろん「ここ大事」「その発想はなかった」など強調や自分の中で受け止める言葉も大事です。
自分のものにするノート術
教科書を鵜呑みにするだけでなく、自分の中で考えるという作業がこのノート術では重要になってきます。
考えるためのフィールドがこのノートです。
余白は大きく取り、たっぷり考えてください。
教科書を疑い「考える」ことこそが「学問する」ということです。
知識を深めたい人にオススメのノート術です。