僕は万年筆が苦手です。
書き心地に慣れないというか、ペン先を紙につけっぱなしにしてると大惨事になるのが大変というか、下手に触ると手が汚れるというか。
どうしてもうまく扱えなかったんですよね。
不器用すぎてちゃんと万年筆を扱える人には頭があがりません。
でも、インクって可愛いですよね。
万年筆のインクの独特の色味と、自分で万年筆にインクを入れるという行程のわくわく感。ロマンティックです。
この万年筆を上手く扱えない僕とインクへの憧れを持った僕と、両方の欲求を満たすものを発見してしまいました。
その名も、水性ローラーボールペンです。
コンバーターがついたボールペン
コンバーターとは万年筆についているインクを吸い上げる部品です。インク壺の役割も果たしています。
そのコンバーターがボールペンについている!? とお店で見つけてびっくりしました。
その商品がこちらです。
使い方はコンバーター単体でインク瓶からインクを吸い上げ、ペン先のついた軸を差し込む。あとはペン軸に収めれば完成です。
コンバーターの使い方
コンバーターは本体をひねる事で弁が上下し、インクを吸い上げられる仕組みです。
まず弁を一番下まで下げ、先をインク瓶に入れます。
次に弁が一番上に上がるまでゆっくりと本体の上部を回します。くるくると回るので割と簡単です。
見るとインクが上まで上がってきているかと思います。
インク瓶からコンバーターを抜いて、周りについたインクを拭き取ります。
あとはペン先を挿して完成です。
お手入れの仕方
コンバーター内のインクがなくなったタイミング、または月に1度程度お手入れをします。
コンバーターからペン先を抜いて、ペン先は一晩水につけておきます。
コンバーターはインクを入れるときと同じように水を入れては出し、出てくる水が透明になるまで繰り返します。
よく水気を拭き取って乾かしたら新たにインクを入れて使うことができます。
インクのバリエーション
インクを買うとき、とても楽しく迷いました。
気になっていたのは色彩雫シリーズ。和名のインクが美しく魅力的なシリーズです。
せっかくなら、とミニボトルの3本セットを買いました。
色は
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露草 tsuyu-kusa
霧雨 kiri-same
躑躅 tsutusuji
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にしました。躑躅って漢字難しいね。
このシリーズは本当に浪漫が詰まっていて素敵なので少しずつ集めたいですね。インク沼ってやつです。
水性ローラーボールペンの書き心地
最初に露草を入れてみました。
インクが出るまで少し時間がかかるのかと思ったらすぐ出ました。
サラサラ書けてとても気持ちがいい……。なんだこれ。こんな書き心地知らないぞ。
インクの色は万年筆そのもので、独特の色ムラが美しくうっとりしました。
書くのが楽しくてしょうがなくなってしまい、ひたすらノートに他の手帳会議をしていました。
万年筆で苦手だった角度による引っかかりはなく、またペン先を紙につけっぱなしでも他のボールペンと変わらない程度の滲み具合でした。
定規を使って線を引くこともできますが、定規がずれると紙が汚れるのでそこは注意が必要です。
万年筆が苦手でもインクは愛せる
水性ローラーボールペンとの出会いによって僕はやっとインクを楽しむ方法を手に入れました。
次はどの色のインクを入れようかな、とか、お手入れするの楽しみだな、とか、ワクワクがとまりません。
何より書くことが楽しくてしょうがないペンです。
普段使いすることでどんどん愛着を重ねていきますね。